

日本の鶏卵・鶏肉の生産は、素びなの生産や飼料原料の入手において海外依存度が高く、海外における伝染病の発生や干ばつなどの不測の事態が生じた場合、国内の養鶏産業の事業継続が困難となる懸念があります。
そこで、国産鶏種・国産飼料用米の利用や鶏ふんの利活用等の基準を規格化することにより問題解消への効果が期待され、持続可能性に寄与します。
鶏卵としては、国内第一号となる特色JAS認証を取得しました。株式会社小松種鶏場が「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉(卵用鶏養鶏業者)」、長野県農協直販株式会社が「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉(卵選別包装業者)」として認証を取得しています。

JAS(日本農林規格)は、しょうゆや木材などに表示されている丸JASマークと、「地鶏肉」や「熟成ハム」などの消費者の皆様への高付加価値やこだわりのある規格(特色のある規格)に対するマークに大きく分けられ、後者のマークは4種類ありました。
平成30年度に施行された改正JAS法で、特色のある規格を制定できる対象が拡大したことを踏まえ、有機JASを除く3つのマークを統一し、特色JASが誕生しました。


北アルプス山麓に広がる、のどかな田舎のまち「安曇野」。有明山の麓に位置する「有明山農場」で鶏を大切に飼育しています。

<岡崎おうはん>と<あずさ>は、日本でも数少ない国産鶏種。日本の食生活に合うよう、こだわって育種改良がされています。
※製品には岡崎おうはんまたはあずさのたまごを使用しています。

アニマルウエルフェアの観点から、砂浴びや巣箱での産卵などで鶏が自由に動き回ることができる平飼い鶏舎で飼育しています。

- ①木くずのおかげで鶏舎内に異臭は無く、地面もさらさらな状態が保たれています。
- ②鶏糞と木くずは、撹拌されて空気を含むことで発酵が進み、たい肥になります。
- ③たい肥は、りんご園などの近隣農家・果樹園で利用されています。

未利用水田の利活用の推進や食料需給率の向上を後押ししています。