大西先生に聞いてみよう たまごの栄養  -JA全農たまご株式会社-

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たまごの栄養:page3

集中力・記憶力UP!脳を元気にするコリン

血中コレステロールを低下させる働きがあるとご紹介したレシチン。このレシチンに含まれるコリンという栄養素は記憶・学習に関わる神経伝達物質であり、脳の活性化にはたらきかけるという働きもあります。実際にこのコリンはアルツハイマー病や認知症の予防に効果があることは実証もされています。朝ごはんにはたまごを食べて、すっきり脳で1日を始めたいですね。

100点満点! たまごのたんぱく質で元気なからだづくり

たまごのたんぱく質はアミノ酸20種類から構成されており、その中でもナント体内で作ることができない必須アミノ酸9種類全てを含むというのだからとっても優秀なのです♪

さらに・・・カラダの中で悪さをする活性酸素を除去するグルタチオンという特殊な働きをするアミノ酸も含まれています。動脈硬化はコレステロールそのものではなく、活性酸素によって酸化されたLDLコレステロールが血管に沈着することが原因で発症します。よって、動脈硬化の予防には活性酸素をできるだけ増やさないことがとても大切です。

たまごはビタミン・ミネラルの宝庫

米国農務省によると、新鮮な生卵1個(50g)は72kcal、タンパク質6.3g、脂質4.8g(飽和脂肪酸1.6g、不飽和脂肪酸2.8g)、コレステロール186g、炭水化物0.4gを含みます。卵は、高タンパクで健康によいとされる脂質やビタミン(D、A、B2、B12、葉酸など)、ミネラル(カルシウムや鉄など)も豊富なことから、「完全栄養食」とも言われるくらいです。是非、一日1個、卵を食べて健康な体とライフスタイルを獲得しましょう! ただし、高LDLコレステロール血症や糖尿病の方は、個々の卵の適量を主治医の先生とご相談下さいね。

たまごが心臓病のリスクを減らす

前ページでは、中国の華中科技大学同済医学院とハーバード大学の研究者らの論文を参考に、卵を1日1個食べても、心臓病や脳卒中のリスクにならないことをお話しました。
さらに2018年5月、中国の北京大学健康科学センターと英国のオックスフォード大学の研究者らは、心臓の専門誌「Heart」に興味深い結果を報告しました。
研究者らは、中国の異なる10の地域に住む、がん、心臓病や糖尿病の既往のない成人約46万人(30〜79歳)を対象に、約9年間にわたり、卵の摂取と心臓病や脳卒中の関係を調査しました。結果、対象者の13%は卵を1日約1個食べて、9%は卵を全く食べないあるいは希にしか食べていませんでした。毎日卵を食べる人は、食べない人に比べて、出血性脳卒中のリスクが26%低く、その死亡リスクは28%低くなりました。また、心血管疾患による死亡リスクが18%低くなりました。
つまり、毎日卵を1個ほど食べる人は、全く卵を食べない人よりも心臓病や脳卒中のリスクが低いことが示されました。ただし、この研究では、1日に複数の卵を食べる参加者がおらず、1日1個以上の卵を食べた場合と心臓病や脳卒中の関係リスクは評価できていません。適量の卵を取り入れて、バランスの良い食生活を心がけてください。

大西睦子 (おおにしむつこ)
内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月から2013年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな―本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)。健康でいたければ「それ」は食べるな(朝日新聞出版)。
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