農林水産省は、農林水産物・食品の輸出を拡大し、2025年に2兆円、2030年に5兆円を目標に、日本の強みを最大限に生かす品目別の具体的な目標を設定するとともに、マーケットインの発想で海外で求められる商品を生産・販売することにチャレンジする農林水産業者を後押しすることにしている。
農林水産省がまとめた10月の輸出総額は914億円で、前年比21.7%増であるが、1~10月累計では、新型コロナウイルスによる国境封鎖の影響もあって7325億円で、前年同期比1.0%減となっている。
品目別に最も伸びているのが鶏卵で、10月は前年同月比143.2%増の5億500万円、2位が108.2%増のかんきつ(5700万円)、3位が107.2%増のいちご(1600万円)。
1~10月累計でも、鶏卵は前年同期比115.3%増の37億5100万円で伸び率トップ。
1~10月累計の他の畜産物の輸出額は、牛肉が219億7700万円(前年同期比6.5%減)、牛乳・乳製品が188億3200万円(同24.0%増)、鶏肉が17億円(同12.8%増)、豚肉が12億9200万円(同38.9%増)などとなっている。