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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2020年7月25日号
令和2年の種鶏導入計画 レイヤー増加

(一社)日本種鶏孵卵協会(都丸高志会長)は7月8日にブロイラー、9日にレイヤーの種鶏導入調査と素ひな計画生産検討会を開いた。調査から推計した全国の種鶏導入羽数は、ブロイラー種鶏は令和2年が前年比2.6%減、令和2年度が前年度比2.2%減と見込まれるものの、種鶏のひな生産能力の向上により、ひなえ付け羽数が前年を上回っても、ひなの供給に余力があると見込まれる。レイヤー種鶏は令和2年が前年比0.9%増、令和2年度が前年度比1.8%増と見込まれ、ひなの供給に余力があると見込まれる。

レイヤーひなも供給に余力

全国のレイヤー孵卵場23場から集計した種鶏導入計画羽数は、令和2年が111万7190羽で前年実績(109万680羽)に比べ2.4%増、令和2年度が110万250羽で前年度実績(108万8820羽)に比べ1.0%増加する計画。

地域別では、令和2年は東日本(北海道から関東甲信越まで)と中部が増加し、中四国・九州が減少。令和2年度は東日本と中四国・九州が減少し、中部が増加する見込み。

導入調査のカバー率(年次で92.0%、年度で93.1%)などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、令和2年が119万6000羽で前年(118万5000羽)に比べ0.9%増、令和2年度が119万羽で前年度(116万9000羽)に比べ1.8%増の見込みとなっている。

卵殻色別種鶏導入計画は、令和2年は白色卵が前年比7.2%増、褐色卵が同0.8%減、ピンク卵は同20.9%減。令和2年度は白色卵が前年度比0.9%増、褐色卵が同4.5%減、ピンク卵が同28.0%増。全体の構成割合は、令和2年が白色卵64.5%、褐色卵29.0%、ピンク卵6.5%。令和2年度が白色卵62.2%、褐色卵29.2%、ピンク卵8.6%となる。

種鶏の育成率97%、供用期間308日(44週、25~68週齢)、種鶏1羽当たりひな生産羽数を白色卵鶏100.9羽、褐色卵鶏91.2羽、ピンク卵鶏104.6羽などとして推計した素ひな出荷能力は、令和2年が1億1366万羽(前年比0.8%減)、令和2年度が1億1288万羽(前年度比1.9%減)の見込み。

令和2年5月以降のコマーシャルひなえ付け羽数を前年並みと仮定すると、ひな需給は、令和2年が420万羽、令和2年度が343万羽の供給余力が見込まれる。

令和2年 レイヤー種鶏導入と素ひな生産能力(表)

鶏鳴新聞

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2020年7月25日号 【無断転載禁止】

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