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2020.10.07.
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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2020年10月5日号
IECが卵の持続可能性でニュースリリース

「卵は持続可能な食生活の完璧なパートナー」


国際鶏卵委員会(IEC)は9月8日、「卵は持続可能な食生活(sustainable diet)の完璧なパートナー」と題したニュースリリースを発表した。卵の持続可能性の高さを示す代表的な知見をまとめたもので、概要は次の通り。
 

卵は主要なビタミンとミネラル、抗酸化物質を含む、サステナブル(持続可能)な栄養源。未来の食のシステムにおいて、卵が必要不可欠な役割を果たせる、また果たさなければならない3つの理由を見てみましょう。

卵は環境にやさしい

世界資源研究所(WRI)のプロテインスコアカード(たんぱく質の評価指標)によると、卵は環境負荷が低いたんぱく源とされています。これは、近年の農家や供給網の著しい生産性や効率の向上によるもので、結果として卵のカーボンフットプリントは、いくつかの植物性食品にも比肩するほど、身近な動物性たんぱく源の中では最も少なくなっています。
 例えばオーストラリアでは、20年前に比べて鶏卵生産量は8億個、約4万2000トン増えているのに、飼料穀物の消費量は5%少なくなり、炭素排出量は3万トン減っています。

米国では、2010年の卵1キロ当たりの環境フットプリントと温室効果ガス排出量は、1960年当時に比べてそれぞれ65%、71%減っています。カナダでも、1962年から2012年までに鶏卵生産量は倍増したにもかかわらず、供給網の環境フットプリントは約50%減っています。

水資源の消費量も減っています。卵のたんぱく質1グラム当たりの水のフットプリントは29リットルですが、植物性たんぱく源の一例としてナッツのフットプリントは同139リットルとなっています。

イタリアの成人の食事を①雑食②乳卵菜食③ヴィーガン食――の3つに分類して環境への影響を調べた研究(2017年科学誌「ネイチャー」掲載論文「Environmental impact of omnivorous ovo-lacto-vegetarian and vegan diet」)では、乳卵菜食とヴィーガン食の環境負荷に有意差がないとの結論になっています。卵は栄養価も非常に高いことから、卵の消費は人と地球環境の健康の双方に良いことが考慮されるべきです。

経済・社会への利点

持続可能な食生活(sustainable diet)について考える際、経済・社会的影響の観点を欠くことはできません。

国連食糧農業機関(FAO)は、持続可能な食生活について、栄養から環境、経済、社会まで幅広い観点から定義しています。卵は入手しやすい、高品質なたんぱく源として、この定義を満たすものです。

季節により収量が増減する生産物は、特に収入が最も低い人々の栄養の「入手しやすさ」に著しく影響します。青果は季節変動の影響を最も受けやすい食品の1つであり、アフリカの7か国を対象とした2017年の研究では、2000年から2012年までの食品価格の季節変動率が平均28.3%、特にトマトは60.8%であったのに対し、卵は14.1%にとどまり、必要不可欠な栄養素の安定的な供給源となっていました。

卵は、多くの慈善活動にみられるように、社会の持続的な発展のための特筆すべきツールとなっています。卵にはユニークな特長があり、発展途上国において実践的かつ費用対効果が高い課題解決策となっています。

ゲイツ財団(ビル・ゲイツ氏の財団)やチルドレンズ・インベストメント・ファンド財団(CIFF)などの大きな慈善団体は、中低所得国の母親や子どもの栄養を改善するために、鶏卵消費の増加を図る助成ファンドを設けています。

産業の約束

IECが設立した国際交流団体のワールド・エッグ・オーガニゼーション(WEO)は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のうち「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「つくる責任、つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」「パートナーシップで目標を達成しよう」の6つを、鶏卵産業が既に深く関わっている目標と認定しました。

鶏卵産業は現在も、この目標の達成に向けて取り組んでおり、コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)の強制労働排除決議を採択した最初の国際的農畜産物となったことに誇りを持っています。

必須栄養素の多様さにおいて、卵の右に出る食品はほとんどなく、環境負荷の低さとともに、卵は手頃かつ健康的で、持続可能な食生活の完璧なパートナーとして、今日も、また未来もありつづけると我々はみています。

卵は地球環境への影響が低いことを紹介したイラスト
鶏鳴新聞

鶏鳴新聞
2020年10月5日号

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