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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2022年4月15日号  令和3年の鶏卵生産量 前年比2.2%減の約257万トン HPAI発生で稼働羽数が減少

農林水産省は3月30日、令和3年の鶏卵生産量が前年に比べ2.2%減少し、257万4255トンになったと発表した。令和2年11月から令和3年3月にかけて発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)で、約810万羽の採卵鶏が殺処分された影響が大きい。県別の生産量は1位茨城県、2位鹿児島県、3位岡山県。前年3位の千葉県は8位となった。

 3月30日に公表した令和3年(1~12月)の鶏卵流通統計調査結果によると、月別の生産量が前年同月を上回ったのは8月、11月、12月。鳥インフルエンザによる殺処分の影響で、採卵鶏の稼働羽数は前年を大きく下回ったが、年末に向けて徐々に回復傾向をみせた。
 地域別の生産量は、北海道が前年比0.7%増の10万2898トン、東北が1.1%増の37万2775トン、北陸が9.3%減の12万9976トン、関東・東山(1都6県と山梨、長野)が6.6%減の61万9501トン、東海が9.6%増の38万1122トン、近畿が0.3%減の14万2547トン、中国が前年並みの32万1トン、四国が15.7%減の11万89トン、九州が5.4%減の37万5462トン、沖縄が17.9%増の1万9884トンとなった。
 鶏卵生産量の先行指標となる全国推計ひなえ付け羽数は令和2年が前年比1.2%増、令和3年が0.8%増。令和3年の成鶏用配合飼料の生産量は2.1%減、出荷量は1.8%減であった。
 県別の生産量(カッコ内は前年比)は、①茨城県21万6195トン(7.1%減)②鹿児島県18万3220トン(3.6%減)③岡山県13万7575トン(7.6%増)④広島県13万4739トン(4.0%減)⑤栃木県11万16トン(4.4%増)⑥群馬県10万8882トン(21.2%増)⑦静岡県10万7316トン(46.3%増)⑧千葉県10万6605トン(32.1%減)⑨愛知県10万3490トン(0.7%減)⑩青森県10万3192トン(1.2%減)⑪北海道10万2898トン(0.7%増)⑫兵庫県10万789トン(1.4%増)⑬三重県9万5808トン(0.9%増)⑭岩手県8万2268トン(4.5%増)⑮新潟県8万2103トン(12.0%減)――の順で多く、19道府県で前年を上回った。
 県別のシェアでは、生産量1位の茨城県は全体の8.4%、2位の鹿児島県は7.1%、3位の岡山県は5.3%で、上位5県のシェアは30.4%(前年32.2%)、上位10県で50.9%(同51.8%)、上位15道県で69.0%(同68.6%%)。

鶏鳴新聞

鶏鳴新聞
2022年4月15日

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