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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2022年9月5日号   2021年各国データ IEC報告より〈上〉 日本は337個で2位 1人当たり鶏卵消費量 前年より3個減少

国際鶏卵委員会(IEC)は、各国のレポーターが報告した2021年の統計数値をまとめて会員向けに公表した。概要を順次掲載する。今回は鶏卵消費量。

鶏卵消費量

 各国から報告された2021年の年間1人当たり鶏卵消費量(殻付換算、家庭・業務・外食を含む)を、本紙で一括集計してまとめたものが上表。
 1位はメキシコの409個(前年比29個増)。IEC統計で400個を超えたのは初めてとみられる。同国では高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が2012年と16年に発生した影響で生産量が減少し、12年と17年の1人当たり鶏卵消費量が前年を下回ったが、その後それを克服して消費量が増加した。
 2位は日本の337個(3個減)。減少理由としては、2020年11月から21年3月にかけて発生したHPAIで、約810万羽の採卵鶏が殺処分され、21年の鶏卵生産量が前年比で2.2%減少した影響が大きいとみられる。
 3位がコロンビアの334個(9個増)。同国の鶏卵消費量は、業界団体の積極的なプロモーションにより、日本に迫る勢いで増加している。
 4位はアルゼンチンの298個(7個減)、5位は米国の285個(2個減)で、アルゼンチンの減少要因としては生産量の減少、米国も生産量の減少と新型コロナによる業務・外食需要減が要因とみられる。6位はロシアの283個(4個増)、7位は中国の274個(24個減)、8位は韓国の270個(前年と同じ)、9位はオーストラリアの260個(11個増)、10位はブラジルの257個(6個増)。
 増加した国は14か国、減少した国は17か国。前年との比較が可能な35か国の合計消費量は、前年より24個(1か国平均0.7個)減少した。ただし、長期的には増加傾向で推移しており、2007年から比較可能な28か国の合計消費量は902個(同32個)増加している。
 (編集部注…カナダ、フランス、パキスタン、ポーランド、ポルトガル、英国については20年以前の一部の年の数値が修正・追加されていたため、今回の表に反映させています)

鶏鳴新聞

鶏鳴新聞
2022年9月7日

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