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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2023年2月15日号   日卵協ヤングミーティング全国大会

明るい未来に向けた新たな活動を協議

(一社)日本卵業協会の青年部組織『ヤングミーティング』(松本邦義筆頭代表幹事〈松本米穀精麦㈱〉)は1月18日、東京都千代田区のコンフォート水道橋で全国大会を開いた。
 同会の事務局『チームタマリエ』の友末琢磨氏(共和機械㈱)の司会で進め、齋藤大天代表幹事(㈱愛たまご)があいさつ。同会は2020年に設立10周年を迎え、次の10年に向けた新しい活動を考える大会を企画していたものの、新型コロナウイルスの影響で開催できなかったことなどを説明した。その上で、同会の設立経緯について、当時の岩月忠和会長をはじめ日卵協の主要理事が、次世代のけん引役を育てるため、現在の代表幹事ら若手の理事に「何でも良いから新しい活動を」と呼びかけ、皆で協力してできる卵の消費拡大や業界の魅力アップにつながる活動を核として現在に至っていることを振り返り、「本日はまず、チームタマリエのメンバーから現在の活動状況を報告していただくが、皆さんから今後、こんなことをしたいとか、ここはもっと力を入れると良いのでは、など、そういった視点でいろいろな意見をいただけたら良いと思う。新たな方にどんどん参加していただけるとありがたいし、そういう会になればと思っており、ぜひよろしくお願いする」と述べた。
 昨年の『たまニコAGAIN2022』で実行委員長を務めた野田裕一朗代表幹事(㈱のだ初)が活動結果を報告。冒頭、「大感謝」と書いた特製のスライドで全国の多くの関係者の協力に謝意を表したうえで、今回の推定参加者数は「イベントスタッフ約300人、たすきをつないだチャリダー約150人、イベント会場来場者1万人以上」となったことや、様々なメディアで取り上げられた『全国めだま焼き丼グランプリ』の結果などを報告。新型コロナウイルスの影響や飼料高騰などが一段と厳しくなる中、「中止という決断をしなければならないかと思う時期もあった」と振り返りながら、誤解を払しょくする必要性にも触れ、「大事なのは消費者と触れ合い、卵の情報を発信し続けていくこと。従って自転車はマストではなく、消費拡大の手段は無限にあると思っている。関連企業や消費者も含めて、みんながHAPPYになることを目指して日々、様々なきっかけを捉え、楽しみながら継続していくことが大切と考えている。今後も『自分たちの明るい未来は自分たちで創る』を合言葉に、皆で一丸となって、一歩ずつやりましょう!」と呼びかけた。
 同会の学術関連の活動を監修している設樂弘之氏(キユーピー㈱)は『タマリエ検定』の実施状況などを説明。同日時点の合格者数は、ウェブサイトで受検できる一ツ星は約5万6000人、会場で受検する三ツ星は2427人、論文・筆記・プレゼンテーションの3試験をクリアしなければならない五ツ星は9人となっていることを報告した。
 川口真平氏(JA全農たまご㈱)は『たまごニコニコ料理甲子園』の開催状況を報告。昨年11月5日(いいたまごの日)の開催で8回目となり、近年は1000作品以上のレシピが全国の高校や専門学校から集まるようになっていることなどを説明した。
 下園貴子氏(㈱技研食品)は、全国めだま焼き丼グランプリなど様々な活動でヤングミーティングとコラボしている『たまご知識普及会議』(〈一社〉日本養鶏協会と日卵協、キユーピータマゴ㈱、JA全農たまごが設立)の活動内容を紹介。「たまごを毎日積極的に食べる世の中を創る」ことを具体的な目標とし、マーケティングのプロの視点を入れて「インパックラベルを活用した正しい知識の普及キャンペーンやアンケート調査」「めだま焼きをキービジュアルとしたメディアプロモート」「他団体とのコラボ」「業界紙での活動報告」「メルマガ・SNSでの情報発信」などに取り組み、今年度は新たにポータルサイト『たまペディア』を作成したことを報告した。
 たまペディアは、まだ完成していないものの、一般消費者向けと事業者向け(https://biz.tamapedia.net/)の2種類のホームページを用意し、卵の豆知識やレシピ、関連団体のリンクなど幅広い情報を掲載しているほか、リーフレットなどのツールや写真データをダウンロードできるようにしている。2023年度は、情報の正確さを精査した上でのコンテンツの拡充と、各方面との一層の連携強化を目指しているとのこと。
 今後の活動についての意見交換の部では、齋藤代表幹事が現在チームタマリエで出てきているアイデアとして、次回の国際養鶏養豚総合展(IPPS)が2024年に予定されていることから「国際鶏卵委員会(IEC)のゴールデンエッグアワードのように、会場で全国のリーダーが優れた活動について発表し、投票と表彰を行なうイベント」や、「会場に関係者を集めてギネス記録にチャレンジする」などが挙がっており、今後は次世代の担い手が中心となって新たな活動を考える全国大会を企画していきたいと報告。
 参加者全員が自己紹介をしながら、アイデアや必要な対応などについて発言し、「もっと若い人がどんどん参加できる環境づくりを。会社では決裁権がなく自分では出てきにくいと思うため、オンラインで短時間の会合を頻繁に開くと良いのでは」「自分のように若い世代が活動を引っ張っていければ」「先輩層が引っ張り上げて若手が参加できるように」「若手を参加させると、仕事への姿勢が変わることも」「消費者の視点で意見を出していきたい」「卵の購買層の中心は主婦。女性に参加してもらわなければならない」「たまニコ女子会をまた企画する」「鳥インフルエンザなどでネガティブな情報が広がっているが、注目が集まりやすくなっているとも言えるため、今こそ正しい情報や消費者が興味を持つ情報を発信したい」「家族や周りにもっと啓発したい」「料理甲子園が各地区で開けると盛り上がり、地域の消費者が卵の情報に触れる機会も増える」「娘が作ったハムエッグが特別においしく、喜ぶとまた作ってくれるので、小さい娘さんが安全に作れる卵料理のイベントを」「TKGのイベントで卵の集客力のすごさを感じた」「イベントでTKGを食べてもらうと関連商品がすごく売れる」「活動を共有できるプラットフォームがほしい」「米国の鶏卵業界や日本の酪農業界は、チェックオフ制度などのしくみで資金を集めて啓発活動を行なっている。将来的にはそうした形で業界全体で活動を発展させていくべき」「親子丼の日(8月5日)の活動でヤングミーティングとコラボしたい」「IPPSの運営委員会から、またぜひたまニコイベントを、とお声がけいただいている」「マツコ・デラックスさんに卵の魅力をPRしてほしい」「黄色いたまニコTシャツを地元の活動で着ている」「みんなが主役となるイベントを考えていきたい」――など多数の意見や提案が出された。

鶏鳴新聞

鶏鳴新聞
2023年2月21日

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