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【無断転載禁止】鶏鳴新聞2022年12月15日号   「たまご白書2022」③

たんぱく源として卵を摂る人は46.6%


卵を使った料理・スイーツ(続き)

 スイーツの購入場所は例年と同様に「シュークリーム・エクレア」「プリン」「ショートケーキ・ロールケーキ」が中食利用率70%台と高い。前年に引き続き「スーパー」「コンビニ」では、卵料理よりスイーツの方が購入されやすい様子。
 小学生以下の子どもや孫が好きな卵料理・スイーツは「卵焼き(41.1
%)」の割合が最も高く、次いで「オムレツ(38.7%)」「目玉焼き(36.5%)」「ゆで卵(31.7%)」。前年と比べると「目玉焼き」の人気が回復した。スイーツの中では「プリン(47.8%)」が最も高く、次いで「パンケーキ・ホットケーキ(45.0%)」。
 60歳以上の人が好きな卵料理の上位は「目玉焼き(41.2%)」「ゆで卵(39.0%)」「卵焼き(37.6%)」の順。
 スイーツの中では「シュークリーム・エクレア(35.1%)」「プリン(34.3%)」「ショートケーキ・ロールケーキ(30.7%)」が上位。
 電子レンジで作りたい卵料理のトップは「茶碗蒸し(34.1%)」で、以下「温泉卵(18.7%)」「ゆで卵(18.1%)」の順。「スイーツ」を作りたい人は25.0%で、いずれも前年から横ばい。
 イースターに作りたい作りたい・食べたい卵料理は「ゆで卵(11.2%)」「オムレツ(10.0%)」「卵サンド(9.4%)」。スイーツは「プリン(11.5%)」「シュークリーム・エクレア(7.5%)」「エッグタルト(7.5%)」が上位。ただし「特に作りたい・食べたい卵料理はない/そもそもイースターを知らない」が62.7%と、前年と同様に突出して多い。若年層ほどイースターの認知率が高く、卵料理・スイーツを楽しもうとする様子がうかがえる。
 プリンに最も求める卵感は「なめらかな食感(51.5%)」が最も多く、以下「味の濃厚さ(41.6%)」、「コク(32.4%)」。男性よりも女性のほうが「なめらかな食感」を求める人が多い。
 シュークリームのカスタードクリームに求める卵感は「味の濃厚さ(37.9%)」「なめらかな食感(37.7%)」が上位。女性は男性に比べ「コク」「もったりとした食感」「卵の香り」を求める人が多い。
 パンケーキ・ホットケーキに求める卵感は「ふわふわとした食感(53.0%)」が突出し、次いで「やわらかい食感(23.2%)」。女性は男性に比べ「ふわふわとした食感」を求める人が多い。
 カステラに求める卵感は「ふわふわとした食感(43.6%)」が突出し、以下「味の濃厚さ(27.1%)」「やわらかい食感(24.0%)」が続く。女性は男性に比べ「ふわふわとした食感」を求める人が多い。
 バウムクーヘンに求めらる卵感は「しっかりとした食感(27.1%)」「味の濃厚さ(25.3%)」「ふわふわとした食感(21.6%)」が上位。

健康・栄養素に対する意識

 健康のために意識して摂っている食品・食材は「野菜(54.8%)」が最も多く、以下「乳製品(44.3%)」「大豆製品(40.0%)」の順。「卵」は31.7%で5位。「野菜」「乳製品」の摂取率は低下したが、「卵」は同等の水準を維持している。
 たんぱく源としての食品・食材は「肉(52.7%)」が最も多く、次いで「卵(46.6%)」で前年から横ばい。卵の「良質なたんぱく質を摂取できる」イメージは前年より低下したが、摂取率には影響していない様子。
 たんぱく源として各食品・食材を摂取している理由は、前年と同様にプロテインパウダー・プロテイン強化商品以外では「おいしい」がトップ。食品・食材の選定にあたっては、たんぱく源としての有効性よりも「味」の影響が大きいとみられる。
 卵は他の食材に比べ「安い」「調理しやすい」「どんな料理にも合う」との回答割合が高く、卵を好きな理由としても上位に挙がっており、他のたんぱく源と比べても強みとなっている様子。
 たんぱく源としての「卵」摂取理由は「おいしい(55.8%)」が最も多く、次いで「調理しやすい(34.9%)」。前年と比べると、卵の相対的な強みである「調理しやすい」「どんな料理にも合う」に加え、「栄養バランスがいい」が低下した一方、「腹持ちがいい」は上昇した。

まとめ

 今回の調査からも、日本人の9割近くが「卵が好き」なことと、性別や年代によって卵に対する意識がさまざまに異なることが明らかになった。コロナ禍で健康志向や内食傾向が高まったものの、卵の価値についてはコロナ前と比べてあまり変化がない一方、摂取意向は野菜や乳製品が前年より低下したのに対し、卵は前年とほぼ変わらない傾向だった。(おわり)

鶏鳴新聞

鶏鳴新聞
2022年12月19日

【無断転載禁止】

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